”ととのう”とは

 

急激な環境変化による異常感覚

神経と血中物質の時間差が本質

 
 
サウナや水風呂のような極端な環境に身を置くと、人体はそれに適応する必要があります。この適応には主に二つの方法があります。まず、自律神経による調節があります。これは、電気活動に基づいており、迅速に反応することができます。しかし、自律神経は一つずつ脳からの指令に依存するため、全身を効率的に同期させるのには適していません。そこで、ホルモン(血中物質)が活躍します。ホルモンは、神経の活性化に応じて分泌され、血液を通じて全身に運ばれます。これにより、環境の変化に対して体全体を一致させて適応させることができます。ホルモンは神経ほど迅速には反応しませんが、全身の同期に長けています。
サウナ、水風呂に入ることで交感神経が活性化し、その後の休憩にて大きく副交感神経が活性化し深くリラックスします。
交感神経が活性化するときに、アドレナリンやノルアドレナリンというホルモン(興奮物質)が分泌されます。これらのホルモンは神経よりも反応が比較的遅く、約2分で効果が半減します。
水風呂を出た直後の2分間は神経は素早く副交感神経にスイッチしますが、血中に興奮物質が残存した状態となり、深くリラックスしているけれども頭たスッキリしていて冴えているという、ある意味、アスリートのゾーンに近い状態になります。
これが『ととのう』感覚の一因と考えています。
 
 

 

『ととのう』と自律神経

ととのい方は十人十色

 
 
サウナの各セット毎に自律神経の状態を計測すると、人によって大きな個人差があることが分かってます。人によっては4セットまで入ると自律神経の機能が逆に下がってしまい逆効果になることもあります。
 
個々人により、あるいは、その日の体調によって体は変化します。意外と自分では自分の状態が分からないものです。それは成長期の子供に毎日会っている人はその成長ぶりに気づくことが難しいですが、たまに会う人の方が成長ぶりに気づけることと一緒で、自分自身とは毎日付き合っているので変化が分かりづらいです。
 
つまり、サウナの入り方も、個々人であるいはその日の体調に合わせて調節することが必要であるということを意味します。
そうすることでより深く『ととのう』入り方できるのみならず、過度に入りすぎて逆に健康を害してしまうということを防止して、安全にサウナを楽しむことにつながるのです。
 
 

 
 

『ととのう』の脳科学

『ととのう』は脳科学的にも超特殊!

 
 
『ととのう』をMEG(Megnetoencephalography)という超高精度の脳波計を使って解析すると驚くべきことが分かりました。
サウナ後の『ととのった 』状態では脳は、深くリラックスしているが、眠いわけではなく逆に脳がスッキリしていて、かつクリエイティブは発想が生まれやすい状態と言えます。